• 現地で就労ビザをいただき正式な寿司シェフになって、 早くも3年が経ちました。

    森田 幸さん

    職種:
    寿司セカンドシェフ
    勤務地:
    フランス
    経歴: Le SATSUKI de Megève

    森田 幸さんの活躍についてお話を伺いました。

    ━━━当該国に滞在することになった経緯は?
    2006年にワーキングホリデーでフランスに滞在していた際に、本店であるChamonixシャモニーの日本食レストラン"SATSUKI"で半年間勤務していました。


    その後、"SATSUKI"の2号店として寿司のテイクアウトショップ"Le SATSUKI de Megève"(現職場)を2007年12月にオープンするにあたり、寿司シェフとして就労ビザを取得していただき、現在に至ります。
    ━━━すしシェフを目指した経緯は?
    もともと"食"に興味があったこと。


    また、ワーキングホリデー中に滞在したフランスの家庭で日本食を作った際に、喜んでもらえたことが日本人としてとても嬉しくて忘れられず、日本人女性として大好きなフランスで生きたい! という想いが膨らんでいき、寿司の技術を身につけることを考え始めました。


    そして、その方法をいろいろ調べていく中で、
    東京すしアカデミーと運命的(?)な出会いをしました。
    ━━━東京すしアカデミーで何を一番学んだか
    調理経験がなかったため、魚のさばき方から寿司の巻き方、握り方まで、全て一から学びました。

    特に、巻きずしのコツ(シャリの分量やシャリの広げ方など)を川澄先生からご指導いただきました。
    ━━━現在の職を得るまでに苦労したことは?
    就労を希望した時点ではポストがなかったため、日本で丸1年間、寿司のテイクアウトショップで働いたり、語学の勉強をしたりといった準備期間を過ごしました。


    今となっては、その時の経験が活かせているのでよかったと思えるのですが、当時は夢に向かって進みながらも漠然とした不安を感じていました。
    ━━━現地来店客のすしや日本食、日本文化に対する感想・思い(なぜ好きか、何に関心があるかなど)
    やはり「日本食=健康」というイメージで食べ始める人は多いようです。


    さらに、お寿司は見た目も華やかなのでパーティーの食事やアペリティフ(食前酒)のおつまみにたくさんの方が利用してくださっています。


    Megèveはフランスアルプスの山奥ですが、そんな田舎町でも食に限らずアンティーク(着物や陶器)・映画・アニメやゲーム・車・日本語など、お客様の日本へ興味は幅広いです。
    ━━━現地来店客の横顔(年齢、職業、性別など)
    Megèveは高級リゾート地(冬はスキー・夏はハイキング)という土地柄、シーズンによって客層が変わります。


    【オンシーズン】

    パリをはじめ,フランスの都会やヨーロッパ各地からのバカンス客
    (年齢性別を問わず,寿司を食べ慣れている)


    【オフシーズン】

    一年中住んでいる地元の方
    (性別は問わないが,比較的若い人(カップルやファミリー)が多い)
    ━━━現地で人気のすしメニューや日本食メニューは?
    定番はやはりカリフォルニアロールですが、サーモンを使った商品が主力です。


    【サーモンフロマージュ】


    フランスといえばフロマージュ=チーズです!
    8ケで8ユーロ


    【サーモンmi-cuit】

    mi-cuitとは半分火を通した=つまり,炙りずしのことです。
    フランスブルターニュ地方の有名な岩塩ゲランドの塩とレモンを添えて
    3貫で6ユーロ
    ━━━現地でお勧めのすし店とその理由(店名、住所、電話)
    現地Megèveは小さな田舎町で、今のところ他に寿司店や日本料理店はありません。
    ━━━やり甲斐や楽しさを感じるときはどういうときか?
    出来上がった商品(パーティー用の大皿寿司など)を見て、お客様が「Parfait(カンペキ)!!」と言ってくれる時。地元のお客様が美味しいと言って、知人に紹介をしてくださったり、前シーズンに来たバカンスのお客様が1年後にまた来てくださって、「おかえりなさい!」とお迎えする時に喜びを感じます。


    また、フランスでは当たり前のことなのですが、お客様が店員(自分)に対して目を見て「Merci(ありがとう)!」と言って帰っていくのはとても気持ちがいい習慣だと思います。
    ━━━これからやりたいこと、夢は?
    今後も、女性ならではの視点で、もっと広く深く、日本食の「美味しさ・美しさ・ヘルシーさ」を伝えていけたらと思っています。


    また、料理を作ることだけでなく、おもてなしをすることや教えることにも興味があるので、寿司や日本語の教室をするなど、大好きな町Megèveで日本の"伝道師"として貢献したいと思っています。
    ━━━インタビューへのご協力、ありがとうございました!
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