今回は、今から6年前にベトナムで開業した日本人・三木さんを紹介します。 アジアの国での就職は、 国事情もわからない、行きたい人は少ない…でもだからこそチャンスはある！のだと思います。 ベトナム含め、アジアの寿司ブームはこれから。寿司未開の地に挑戦したい方、必見です。

名前　三木　淳（みき　じゅん）43歳　THE SUSHI TOKYO HANOI 経営


1990年　日商岩井入社
1993年　日商岩井語学研修生でハノイ大学に留学
2001年　日商岩井と帝人の現地合弁会社に社長として出向
2003年　日商岩井退社（現双日）
2004年　東京すしアカデミーで学ぶ　その後はねざわガーデンにて修行
2005年　THE SUSHI TOKYOをハノイに開店
2006年　ハノイゴルフ場内レストラン開店
2010年11月　THE TOKYO RED GRILLをハノイ市内に開店



ベトナム滞在歴は18年になります。

前職の会社に入社した時からゆくゆくは独立し、
アジアのこれからの国で一旗上げたいという希望が強くありました。

そして、入社三年目に社内の語学留学制度に募集しましたが、
ベトナムは当時アメリカの経済制裁中、全く人気がなく倍率は１倍でした。

寿司が好きだから（笑）

オーナーの立場で最初から独立する予定でしたが、もちろん自分で握りたいですし、ベトナム人のコックに自分で教えたかったからですね。

やはり短期間でしたが、数をこなせたことです。

寿司を毎日300個握るのは疲れたけど楽しかった。魚もほとんどの種類を捌いたし、今でも本さえみればゆっくりだけど捌けるのは強みです。


また、清水先生や福江さんとの授業外での交流もすごく楽しかったです。

苦労ですか？ いろいろな人に支えてもらって運も良かったと思います。

ですので私の場合、最初からいいスタートが切れました。みなさんに感謝です。

ベトナムも経済発展が進み客の４割が今やベトナム人。
客単価も日本人より羽振りがいいので売り上げ比だと半分近くになります。


対日感情は非常に良くて車から電気製品、文化まですべてに興味を持っています。

日本料理もその文化 の一旦を完全に担っていてその中でも寿司は典型的な ジャパニーズフード。数年前は恐々食べていましたが、今では注文もなれたものです。

多いのは起業してここ数年でリッチになったオーナー。
金に糸目はつけずにおいしいものはバンバン頼みます。


セカンドクラスは外資系に勤めるハイソ系のＯＬやビジネスマン。
おいしいものを選んで食べます。

すしレデイースセット握り寿司とロールのセット。

ロールは好きなロールが何でもひとつ選べるとあって大人気。8.5ドルです。

もちろんTHE SUSHI TOKYO。

いろいろな趣向の美味しい、良い店を作っていきたいです。

意外とハノイの人はオーソドックスです。カリフォルニアロールが一番出ます。


ただオレンジに反応するみたいで、とびっ子を別で頼んで刺身や握り寿司などあらゆるものにかけて食べるのが印象的でしょうか。

近隣のアジア諸国が経済発展と共に高層ビルと頑強な高速道路で近代化西洋化されていく中で、
ハノイは狭い道路、長屋、行きかう行商人、街の雑多と多くの湖に囲まれた古きアジアのよさを留めた街です。

和食屋が80軒ぐらいありほとんどの店で寿司を扱っています。

寿司専門となると15軒くらいです。平均的には15ドルくらいです。

ベトナム法律もあるようでないぐちゃぐちゃの、ある意味偉大なる人治国家ですが、こんなところでたくましくやってみたい、一旗上げてみたいという人とってベトナムはとてもチャレンジングなところです。