• フランスで寿司屋を開業 職人さんとのコミュニケーションに寿司の知識は必要

    国部 康一さん

    職種:
    経営幹部、幹部候補
    勤務地:
    フランス
    経歴: 半導体製造装置会社の駐在員としてフランスのエクサンプロヴァンスに2000年初頭より滞在。脱サラして日本食レストラン業を始めようと東京すしアカデミーに入学し、現在は永住ビザを取得し『レストランNARUTO』のオーナーとして活躍中。

    国部 康一さんの活躍についてお話を伺いました。

    今回は、フランスで開業した日本人 国部(くにべ)さんを紹介します。 調理経験を積みつつ、オーナーシェフの道も考えた時期もあったようですが、 現在は従業員全員日本人の店の経営をしながら、ホールの担当を行っています。 調理はしなくても、寿司の調理をする職人さんとのコミュニケーションに 寿司の知識が必要と考えるオーナーも多いようです。
    ━━━フランスに滞在することになった経緯は?
    半導体製造装置会社の駐在員として、南仏エクサンプロヴァンスに2000年初頭より滞在していました。

    その後、永住ビザを取得して現在に至ります。
    ━━━寿司シェフを目指した経緯は?
    脱サラして日本食レストラン業を始めたかったのですが、それまで包丁もほとんど 握ったことがなかったので、日本食の基本である寿司の技術を勉強したいと思い東京すしアカデミーでお世話になりました。

    そして現場を知ることが大事だと思い、レストラン開業前に持ち帰り寿司店で1年ちょっと修行させてもらいました。

    現在はシェフを雇っていますが、私自身が寿司を握れれば、人が足りなくなった時の危機管理にもなると思っています。
    ━━━国部さんは東京すしアカデミーで何を一番学べたと思いますか?
    寿司の技術だけでなく、厨房内でのルール、マナー、

    そしてサービス精神のあり方も学べたと思っています。
    ━━━現在の職を得るまでに苦労したことなどを教えてください
    フランス語での交渉くらいですかね。

    その他のことを言いだすと全てになってしまうので、勉強だったと思うことにしています。
    ━━━現地来店客のすしや日本食、日本文化に対する感想・思いなどを教えてください
    やはり寿司や日本食はヘルシーだという認識が圧倒的に多いです。
    あと接客の仕方、おもてなし、お辞儀を含めての挨拶(フランス語、日本語両方で)は非常に好評です。
    ━━━現地のお店の客層などを教えてください
    当店は観光地にあるにもかかわらず、
    お客さんのほとんどが地元の人達、いわゆる常連客ばかりです。


    あと、当店は日本人だけを雇っているので、
    日本に行ったことがある人、日本文化に興味がある人が日本の雰囲気に触れる為に来店してくれるケースも多いです。

    日本に行ったことがある人達の中には、
    日本で本当にいいおもてなしを受けて日本ファンになったという人も多いようです。

    それと店の屋号が『NARUTO』なので
    漫画世代の若者達もたくさん通ってくれています。
    ━━━現地で人気のすしメニューや日本食メニューを教えてください
    サーモンだけの寿司、刺身、カリフォルニアロールを”サーモン祭り”と称して出していますが、こればかり毎回注文する人がけっこういます。

    ちらし寿司や刺身盛り合わせも見た目が豪華なせいか人気メニューです。



    南仏で唯一当店が扱っているラーメン(醤油、味噌)も看板メニューのひとつです。

    天ぷらそばは現地の新聞で写真入りで紹介されました。
    ━━━現地でおすすめの寿司店は?
    やはり全員日本人スタッフの当店です(フランスではとても稀です)。



    『NARUTO」
    19 Rue de la Verrerie, 13100 Aix-en-Provence France
    +33(0)442214907
    ━━━国部さんがやり甲斐や楽しさを感じるのはどういうときですか?
    初めて来たお客さんから「口コミで来た」と告げられた時は嬉しいです。

    駐在員時代の同僚やお客さんが来てくれた時は特に嬉しいですね。
    ━━━これからやりたいこと、夢は?
    実現したいこと、アイデアはたくさんあります。

    それを一つ一つ成し遂げていきたいです。
    ━━━インタビューへのご協力、ありがとうございました!
    なお、写真は『NARUTO』でご提供されているメニューです。
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