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シェフは調理場の独裁者!西洋料理のシェフとコックの違い

前回は日本料理の世界における序列や専門性による違いについて書きました。

前回は日本料理の世界における序列や専門性による違いについて書きました。
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では西洋料理ではどうでしょうか。西洋料理といえば日本ではいち早く広まったフランス料理が第一にあげられますが、海外の西洋料理の世界においても、フランス料理から派生した専門用語が幅広く使われています。

シェフ(Chef de cuisine)・・・料理長

スーシェフ(Sous-chef de Cuisine)・・・副料理長

ステーションシェフ/ラインクック(Chef de partie/シェフ・ド・パルティ)・・部門シェフ。以下のように分かれる。

ソテーシェフ(Saucier/ソーシエ)・・・ソース担当。味付けを担う重要なポジション

フィッシュシェフ(Poissonnier/ポワソニエ)・・・魚料理担当

ローストシェフ(Rôtisseur/ロティシェール)・・・炙り焼きなどの直火焼き担当。

グリルシェフ(Grillardin/グリラーダン)・・・焼き物担当。ロティシェールと兼任も

フライシェフ(Friturier/フリテュリエ)・・・揚げ物担当。ロティシェールと兼任も

ペストリーシェフ(Pâttissier/パティシエ)・・・菓子職人。

場合によっては前菜担当、スープ担当、野菜担当など細分化されます。

コミシェフ(Commis/コミ)・・・調理師。部門シェフの指導を受けながら調理を行う。

アプレンティス(Appranti/アプランティ)・・・見習い

絶対的な存在、シェフはお店で一人だけ!

絶対的な存在、シェフはお店で一人だけ!
「シェフ」と「コック」は同一視されがちですが、実は違うものです。コックは料理をする人全員を指す言葉であるのに対し、シェフは正確には「料理長」を指します。料理長とは調理場の総指揮官ですから店には一人だけ、それ以外の人はコックという事になります。ただし、大きな調理場では部門ごとに長がいるため、上記のように~~シェフと呼ばれることもあります。

日本料理も西洋料理も見習いから初めて少しづつポジションを上げていくのが通例ですが、どちらも料理長は絶対的な存在で、料理長が黒と言ったら白のものも黒になります。欧米ではこの料理長(=シェフ)の絶大なパワーをジョークにした「調理場のルール」というネタがあるので紹介します。

調理場のルール
ルール1:シェフは正しい。
ルール2:シェフは常に正しい。
ルール3:シェフが間違った場合、ルール1が適用される。
ルール4:シェフは決して食事をしない。ただの栄養の摂取。
ルール5:シェフは決して酒を飲まない。あれは味見だ。
ルール6:シェフは決して眠らない。目を閉じて横たわるだけ。
ルール7:シェフは決して遅刻しない。遅れるという概念がないから。
ルール8:シェフは調理場から決して離れない。席を外すことはあっても。




シェフ全能(笑)とか矛盾(笑)などとは思ってはいけません。なぜならシェフは常に正しいのだから!
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